ページトップ

高知さんさんテレビ株式会社

番組アナウンサーとして採用、効率的な番組制作と放送現場の「働き方改革」を実現

TOPICS

・導入したきっかけ
放送現場の「働き方改革」を目指して
・導入の決め手
系列他社での実績やトライアル結果が決め手に
・導入後の感想
番組制作時の“音入れ”作業が省力化
複数の番組制作を分担・並行が可能に
稀に生まれる不自然な読みも簡単に修正
・活用事例
1日3回放送の「イベントガイド」から導入
・今後の展望
AIアナウンサー「荒木ゆい」を生かしてコンテンツ力アップ
声質や喜怒哀楽バリエーションの進化にも期待

導入したきっかけ

放送現場の「働き方改革」を目指して

これまでの番組制作では、制作担当者が原稿を作成し、アナウンサー、制作担当者、技術スタッフとスタジオの空きスケジュールを調整して”音入れ“作業をしておりました。

しかし、アナウンサーは特に忙しく、また音声収録に関わる社員の拘束時間も長いため、関係者のスケジュール確保とスタジオスケジュールの調整が課題となっておりました。この“音入れ”作業の「働き方改革」実現を目指して、AIアナウンサーの導入検討を開始しました。

導入の決め手

系列他社での実績やトライアル結果が決め手に

導入検討にあたっては、既存の各社の音声合成ソリューションなどを調査しました。その上で、当社の所属するフジテレビ系列局における使用事例を参考にさせていただき、問い合わせを行い、最有力な選択肢となったのが、AIアナウンサー「荒木ゆい」でした。

実際の導入決定に先立ち、1ヶ月ほどのトライアルの期間を設けていただきました。「荒木ゆい」は原稿をPCのWebブラウザーに文字入力するだけでアナウンス音声を準備することが出来ますので、社内の編成・技術・報道・制作など、広い分野のスタッフが自由に原稿を入れて「荒木ゆい」に読み上げさせ、社内でシェアを行う形で検討を重ねました。幸い、社内は「新しいもの好き」が多いため、積極的かつ多面的なテストが行え、評価もスムーズに進みました。

原稿の内容としては、今回導入の皮切りとなる「イベントガイド」のほかにも、各種の過去原稿やニュース素材を入れ、将来的な活用の幅の見込みも検討しました。結果、「荒木ゆい」の生成する音声の読みの正確さや自然さ、品質の高さやユーザーインターフェースの操作性から導入決定に至りました。

導入後の感想

番組制作時の“音入れ”作業が省力化

「荒木ゆい」の導入で“音入れ”のワークフローは大きく変わりました。制作担当者が自席のPCで原稿を入力し、生成されたアナウンス音声のファイルをダウンロードし、編集室に音声ファイルを持っていき、映像に重ねるだけです。“音入れ”のためのアナウンサー、制作担当者、技術スタッフ、スタジオのスケジュール調整が必要なくなり、番組制作時の“音入れ”作業は限りなく省力化されました。

複数の番組制作を分担・並行が可能に

今回の導入にあたっては、いまの人的体制を崩さないことが一つの選定条件でした。誰かが専任になるとか、どの端末で作業しないといけない、とか、「人や場所が限定されないもの」を希望していました。「荒木ゆい」はPCのWebブラウザーに文字入力するだけですので、誰でも、どの席でも使えます。また同時に使うこともできます。そのため、原稿の作成~“音入れ”に関わる一連の制作作業を1人で完結でき、複数の番組制作を分担・並行して進められ、業務効率も非常に上がりました。

稀に生まれる不自然な読みも簡単に修正

「荒木ゆい」が生成した音声は、おおむねそのまま使える読み上げ品質が得られます。固有名詞や、一般名詞が連なって一つの固有名詞となるような「イベント名」などでは、稀に不自然な読みになることもあります。その場合には、画面上に備えられた「読み修正」機能や、アクセントなどの「タグ挿入」機能を使うことで、ほぼ修正できます。皆が使うシステムなので、修正機能が多すぎても使いこなせません。全体として、いいバランスだと思います。

活用事例

1日3回放送の「イベントガイド」から導入

最初に「荒木ゆい」の導入を行った番組は、毎日3回放送を行っている1回1分20秒ほどの「イベントガイド」という番組です。この番組は、県内で催される各種イベント情報を紹介する番組です。毎週1回制作を行い、1週間リピートで放送しています。

今後の展望

AIアナウンサー「荒木ゆい」を生かしてコンテンツ力アップ

まずは「イベントガイド」を皮切りにして、県民の皆さんに「荒木ゆい」の声に慣れていただくところから始めたいと思っています。次いで、ミニ番組や、番組審議会の報告番組など、スポンサーがないもの。そのほか、アナウンサーの顔出しがないもの、事前にきっちりとした文字原稿があるものを中心に活用を模索していきます。最終的にはスポンサーのある番組への導入も目標にしたいと考えています。

「荒木ゆい」は、番組以外にもネット配信やWeb、イベントといった事業案件など、さまざまな制約からアナウンスやナレーションを入れられなかった用途においても積極的に利用したいと考えています。単なる省力化にとどまらず、コンテンツ力のアップにもつなげることが目標です。

声質や喜怒哀楽バリエーションの進化にも期待

今回の「荒木ゆい」の導入は、番組制作の“音入れ”作業の省力化で正解だったと思います。一方で、今の「荒木ゆい」にとどまらず、今後の進化にも熱い期待を寄せています。例えば、「男声」や「年代の違い」など声質の選択や、喜怒哀楽の調整などが可能になると一層便利に使えます。実現すれば、話す内容に合わせたトーン、AIアナウンサー同士での掛け合いなどが可能になります。これからも、そういった進化を通じて、番組作りに広がりを生んでいただけることを期待しています。