2020.08.17
プレスリリース

神戸市でAIリアルタイム危機管理情報サービス『Spectee Pro』を導入 ~AIを活用し、SNSから災害時の被害状況を迅速に把握~

株式会社Spectee(本社:東京都千代田区、代表取締役:村上建治郎、以下スペクティ)が提供するリアルタイム危機管理情報サービス『Spectee Pro(スペクティプロ)』が、神戸市の災害対応・危機管理対応として、正式採用されましたので報告します。

『Spectee Pro』は、AI技術を活用して情報解析し、いち早く正確に緊急情報を配信、被害状況を可視化する危機管理情報サービスです。TwitterやFacebookなどのSNSに投稿された情報をもとに、自然災害や火災、事故等の緊急性の高い情報、感染症に関する情報など、100以上のカテゴリーを、市区町村、空港や駅、商業施設、観光地周辺といった対象と組み合わせて地図等で表示し、「どこで何が起きているか」をリアルタイムに確認できます。

さらに、スペクティではAIを活用し、デマや誤情報、情報の重要度などを的確に分析するとともに、24時間対応の専門チームによる情報の分析・精査も合わせて行うことで、現場の最前線で働く職員の方々が情報に惑わされないように、万全のサポート体制を敷いています。

神戸市では、1995年の阪神・淡路大震災や、2018年の西日本豪雨、同年の台風21号による被害など、近年激甚化する災害対応にこれまで以上の多角的な情報収集が必要となっていました。その中で、スマートフォンの普及に伴い市民からSNSに投稿される情報は、被害状況の早期把握に有用となってきており、2019年からSNSからリアルタイムに被害状況を覚知できる『Spectee Pro』を試験運用してきました。SNSはデマや誤情報も投稿される中、AIを活用し、正確な情報を抽出し、発生している事象や場所ごとに表示できる『Spectee Pro』は、同市の災害対応に有用であることが実証されたため、導入にいたりました。

神戸市危機管理室

神戸市危機管理室のコメント

「災害対応がこれだけ激甚化するなかで、市民からのSNS情報を可視化して俯瞰的に見ることが、災害時の初動対応には有効であると考えています。一方で、SNSはデマや誤情報により発生場所の特定が困難な場合があるため、AIを活用することで、それらの情報の真偽や場所を迅速に特定し、被害状況を通知するスペクティは、災害対応に大いに役立つと考えています。神戸市では、AIやドローン等の最新技術を活用することで、より迅速な災害対応を目指しています。」

スペクティは、今後も『Spectee Pro』を活用して、よりきめ細やかな防災・危機管理情報の収集や地図等を使った被害状況の可視化など、自治体や企業ニーズにもとづき、業界標準の危機管理ソリューションとして提案してまいります。

リアルタイム危機管理情報サービス『Spectee Pro』
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