2021.08.17
プレスリリース

佐賀県六角川流域で発生した浸水状況をAIでリアルタイムに地図に再現 災害時の被害状況を瞬時にシミュレーションする技術で迅速な災害対応に

防災テックベンチャーの株式会社Spectee(本社:東京都千代田区、代表取締役:村上建治郎、以下「スペクティ」)は、佐賀県武雄市を流れる六角川で2021年8月14日に発生した氾濫による周辺地域の浸水状況について、AIでリアルタイムに解析し地図上にシミュレーションを行いました。

台風や線状降水帯による集中豪雨など、近年多発するする水災害において、災害発生時に被害状況をいち早く把握することは喫緊の課題となっています。スペクティでは、AIを活用して、SNSや河川カメラ等の画像から河川の氾濫直後に、ほぼリアルタイムに浸水範囲と浸水深を推定し、2D及び3Dのマップ上に再現する技術の開発を進めています。災害発生時に被害状況をわかりやすく可視化することで、災害対応の迅速化に役立てていくことを目指しています。

8月14日に佐賀県の六角川で発生した氾濫は、広範囲で浸水・冠水、土砂災害など甚大な被害をもたらしました。今回SNSに8月14日午前10時頃に投稿された1枚の画像をもとに、浸水の推定範囲及び深さ解析し、地図上にシミュレーションしました。(尚、図は本技術に基づいた推定値です。現在、本技術の開発と並行して精度検証を行っています。)

佐賀県武雄市の六角川周辺の浸水推定図(2021年8月14日10時頃)- SNSの投稿画像をもとにAIで解析し作成

スペクティでは、AIを活用したデジタルツイン技術を用いて、SNSに投稿された画像や河川カメラ・道路カメラ、ドローンや人工衛星の画像等の情報から浸水した場所や深さを自動的に割り出し、降水量や地形データ等と組み合わせて統合的に解析し、2D及び3Dの地図上に再現する技術の開発を進めています。
現在、氾濫発生から10分以内に浸水範囲と各地の浸水深を地図上に表示することが可能になっており、被害が進行した場合の予測値や予想最大被害範囲など、浸水による被害を多角的に可視化し、迅速な災害対応に役立てること目指しています。(本技術を通じて得られる各地点における詳細な緯度経度情報や浸水深(推定値)などのデータの提供を行っています。学術研究や企業の実証実験等でお使いいただけます。)

また、スペクティが提供するAI防災・危機管理情報ソリューション『Spectee Pro』では、SNSからの投稿や気象データ、停電や交通状況など100以上のカテゴリーで、災害・緊急情報をリアルタイムに配信しています。
こちらは無料トライアルも受け付けています。

■無料トライアルのお申込み:https://spectee.co.jp/service/spectee/
■お問い合わせ:https://spectee.co.jp/contact/
■お電話でのお問い合わせ:03-6261-3655(平日9:00~17:30)
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