台湾地震に見るサプライチェーンの危機管理~Spectee SCRで実現するサプライチェーン・リスクの可視化とリスク対応~【2024年6月25日開催】

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防災・危機管理に関するソリューションを提供するスペクティでは、毎月様々なトピックを取り上げてWebセミナーを開催しています。2024年6月25日には「台湾地震に見るサプライチェーンの危機管理~Spectee SCRで実現するサプライチェーン・リスクの可視化とリスク対応~」と題して、2023年11月にサービス開始した「Spectee Supply Chain Resilience」(以下「Spectee SCR」)の概要及び具体的な活用方法をご紹介するセミナーを開催いたしました。本レポートでは、その内容を抜粋してお届けいたします。


❶グローバルサプライチェーンのリスク管理における課題とは

今年4月3日の日本時間午前8時58分頃、台湾沖を震源とするマグニチュード7.2の地震が発生し、沖縄地方に津波警報が発令され、地元住民と観光客が避難しました。ニュースなどで情報を得た取引先や自社の他部署の方などから、地震の影響について問い合わせを受けた方も多いのではないでしょうか。弊社が今年行った調査によれば、リスク事象の覚知で一番多いのは「サプライヤーからの連絡」で、その連絡によって初めて事象を認識したケースが多いようです。特に海外の事象については、被災地の情報収集や対応状況、自社の製品や事業にどのような影響があるのかなどを把握するのが難しく、これらを正確に理解し、関係部門と共有して対応策を立てることが重要な課題となっています。

 

❷「Spectee SCR」とは

「Spectee SCR」は、まさにこのような課題に対するソリューションとして、昨年11月にリリースされました。「Spectee SCR」により、国内外で起きた災害、事故、事件などのリスク事象をすぐに把握し、拠点情報と製品情報の関連性を可視化することで、サプライチェーン上のリスクが自社にどのような影響を与えるかを瞬時に把握することができます。なお、取得情報は日本語だけでなく、英語、フランス語、中国語など全ての言語に対応しております。

❸「Spectee SCR」でサプライチェーン強靭化と企業価値の向上を

我々が目指すところは、「Spectee SCR」を中心とした、グローバル・サプライチェーン・リスクマネジメント・プラットフォームの構築です。これを実現するためには、SNS等のオルタナティブデータと、取引先データ、自社の調達・購買データや生産管理データを組み合わせることが必要です。「Spectee SCR」では、取引先からの情報はアンケートという形で取得します。これらのデータをプラットフォームで掛け合わせることで、有事の際にデータに基づいたアクショナブルインサイトを提供でき、強靭なサプライチェーンの実現と企業価値の向上につなげることができると考えています。

「Spectee SCR」は、現在複数のお客様にトライアルを行っていただいていますが、全てのデータが揃っているお客様はまだ少ない状況です。サプライチェーンの強靭化の第一歩は全体像の可視化で、見えないものは守ることも対応することもできません。どこで何を作っているかというデータが揃っていることが重要です。「Spectee SCR」を通じて、まずはお客様自身のデータを整理・可視化し、実際のリスクマネジメントにご活用いただけると考えております。「Spectee SCR」がサプライチェーンの強靭化に向けた第一歩となるよう、Specteeは最大限サポートさせていただきます。

(要約:井垣 麻美子)
July 24, 2024


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スペクティが提供するAI防災危機管理情報サービス『Spectee Pro』https://spectee.co.jp/feature/)は、多くの官公庁・自治体、民間企業、報道機関で活用されており、抜群の速報性・正確性・網羅性で、危機発生時の被害状況などをどこよりも速く、正確に把握することが可能です。

また、『Spectee SCR』https://spectee.co.jp/service/specteescr/)はサプライチェーンに影響を与える危機を瞬時に可視化し、SNS・気象データ・地政学リスク情報など様々な情報をもとに、インシデント発生による危機をリアルタイムで覚知し、生産への影響や納期の遅れ等を迅速に把握することができます。

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