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成田国際空港株式会社様
プロアクティブな対応で空港リスクの低減へ
導入前の課題、導入のきっかけ
オペレーションセンターの役割拡大、周辺情報収集が重要に

成田国際空港株式会社オペレーションセンターは、平時緊急時問わず成田空港に関する情報を迅速に収集し、関係機関と連携して対応を行う重要な役割を担っています。空港内に設置された多数のカメラや関係者からの連絡などにより、リスク情報やトラブルを把握し、安全な空港運営を支えています。近年、空港運用に影響を及ぼす要素は多様化しており、オペレーションセンターに求められる役割の拡大と対応範囲の増大に伴い、空港周辺、特にアクセス関連情報の重要性が高まっていました。
SNSは、これらの情報を得る上で非常に有効な手段である一方で、手作業での情報収集やその正確性の確認は、時間と労力を要する大きな課題でした。そんな中『Spectee Pro』なら迅速に正確な情報を取得できると知り、導入に至りました。
Spectee Pro 活用例(シーン)
実際の映像で現場状況を的確に把握

昨年、東関東自動車道で車両事故が発生し、二車線が塞がれるという情報が入りました。しかし、言葉だけでは現場の状況を十分に把握できませんでした。そこで、『Spectee Pro』で実際の映像を確認したところ、瞬時に状況を把握し、関係各所へ迅速な情報共有ができました。映像や画像による確認は、事象を的確かつ迅速に把握するために 非常に有効だと実感しました。
情報の絞り込みをカスタマイズして効率化
『Spectee Pro』で取得する情報は、地域と事象を掛け合わせ、必要な情報に絞り込んで設定しています。さらに、担当業務ごとに情報量を変え、的確な情報提供を実現しています。一つは、成田空港に直接的な影響がある厳選した情報、もう一つはより俯瞰的な範囲の広い情報、というように分け、担当業務ごと有効性・実効性の高い情報取得ができるように設定しています。
また、他部署でも『Spectee Pro』を活用しており、迅速かつ正確な情報共有と対応が可能になっています。
Spectee Pro 導入後の効果
プロアクティブな対応でリスクを最小限に

『Spectee Pro』の導入により、これまで把握できなかった情報も取得できるようになりました。例えば、鉄道情報において、空港近隣の路線情報は従前から関係各所との連携で迅速に得られますが、近年は相互乗り入れの増加に伴い、遠方で発生した事象が空港アクセスに影響を及ぼすケースが増えています。従来は、このような間接的な情報を取得することが難しく、どこまで情報を収集すべきかの判断も困難でしたが、『Spectee Pro』を活用することで、広範囲な情報を効率的に把握できるようになりました。このように、すぐ先の事象だけでなく「今後起こりうる事象」を予測し、プロアクティブな対応をとることで、リスクを最小限にできる可能性があると考えます。
メンバーのリスク対応力向上で人材育成の効果も
さらに、現場では『Spectee Pro』で得た情報をもとにどうすべきか話し合う機会が増え、メンバーのリスク対応力も向上してきました。人員や業務負荷を増やすことなく必要な情報が得られ、またリスク対応の人材育成につながることも、『Spectee Pro』導入の大きなメリットです。
今後の展望
先進技術で安全とサービスを向上

私たちは今後も、『Spectee Pro』の活用をはじめとする先進技術の導入により、「安全を徹底して追求し、信頼される空港」を目指し、各種施策に取り組んでまいります。また、「お客様の満足を追求し、期待を超えるサービスの提供」に向け、お客様のニーズに寄り添った空港体験の実現に力を注いでまいります。
※2025年4月24日掲載