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北海道北斗市

北海道初、Specteeを活用した防災訓練を実施 ~巨大地震を想定した防災力の強化へ~

防災訓練実施のきっかけ

カムチャツカ沖地震での対応に課題、最新テクノロジー活用した避難訓練へ

2025年10月25日、北海道北斗市は、日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震を想定した大規模な地震津波災害の対応訓練を「Spectee Pro」を活用して実施しました。

北斗市は、SNS情報の活用に注目し、2024年に「Spectee Pro」を用いた防災訓練を予定していましたが、大雨により中止となりました。このため、今回改めて訓練を計画しましたが、その直後の2025年7月にカムチャツカ沖地震が発生し、津波避難対応を行うこととなりました。この際、市民が指定避難所以外へ避難する事例があり、結果として避難行動の全容把握が極めて困難という課題に直面しました。

こうした経験から、市民発信のSNS情報による迅速な状況把握の必要性を強く認識。カムチャツカ沖地震の教訓を最大限に反映させ、今回の防災訓練の実施に至ります。

SNS情報を取り入れた災害対応訓練は、道内の自治体では北斗市が初めてとなったほか、函館市が拠点のコミュニティFM局「FMいるか」(運営:函館山ロープウェイ株式会社)と、X(旧Twitter)で函館・北斗周辺の災害・事故等の情報を積極的に発信し、報道機関や行政機関も注目している「函館災害情報(@hakodate119)」の2団体とも連携し、「自治体×地域メディア×スタートアップ」が三位一体となって取り組む、「地域防災」の新しいモデルを示しました。

令和7年度北斗市防災総合訓練の概要

防災訓練における「Spectee Pro」の活用

巨大地震の被害状況と災害対応状況をリアルタイムに可視化

Specteeは、巨大地震津波災害の発生で想定される事象(津波の浸水被害、避難車両の渋滞、津波浸水による孤立化など)に関するSNS投稿をあらかじめ用意し、訓練当日の進捗に合わせてSpecteeサービス上に配信しました。

また、市内各所で災害対応訓練にあたる市職員も、Specteeの専用スマホアプリを通じて、画像や動画、テキストで現場状況を市災害対策本部の「Spectee Pro」の画面上に報告を行いました(グループ投稿機能)。

配信したSNS情報や市職員の報告情報は、市災害対策本部の大型モニターに映し出され、画像や動画、被害地点などを本部関係者で確認しました。

地域密着メディアとの連携

「自治体 × メディア × スタートアップ」による新たな地域防災連携

今回の防災訓練では、地域防災を担う「FMいるか」と「函館災害情報」も訓練に参画し、連携した情報発信に取り組みました。

「FMいるか」は北斗市の委託を受けて市域の防災ラジオを運用しており、市民への災害情報伝達の役割を担っています。当日は、災害対応訓練と同時並行で防災特番を放送、地震発生から大津波警報や避難指示情報のほか、SpecteeのSNS情報をもとに住民避難の様子や各地被害状況などを、ラジオ放送と局のSNSで随時発信しました。

「函館災害情報」は、訓練による函館江差自動車道の通行止めに際し、現地の情報収集を行い、その状況を北斗市へ共有しました。同アカウントは、日頃から独自に情報収集を行うとともに、Specteeとも連携。自治体・消防、警察、関係機関、報道機関よりも早くインシデントを察知し、市民への注意喚起を目的とした情報発信を続けており、市民の間に定着しています。

北斗市様コメント

「目の届かぬ情報」も瞬時に把握 、Specteeで危機管理体制をいっそう強化

災害対策本部では、周囲の状況把握が難しく対応判断に時間を要する場合がありますが、Specteeにより画像・動画で瞬時に確認できることで、本部での状況把握に大きく役立ちました

北斗市では、訓練時だけでなく平常時もSpecteeを活用し、職員が見える大型モニターに常時表示しています。交通防災係の業務では、Specteeでインシデント情報が頻繁に配信されるため、状況をすぐさま把握し、迅速な対応に繋げることができています。

さらに、近年の気候変動による北海道での大雨増加に伴い、気象情報や災害状況を把握する手段としてもSpecteeは有効です。今後もSpecteeを有効活用し、危機管理体制をより一層強化していく考えです。

※2025年12月24日掲載

資料ではSpectee Proの特徴や仕組みの他、料金表をまとめております

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