レジリエンス・テック・スタートアップの株式会社Spectee(本社:東京都千代田区、代表取締役:村上建治郎、以下「Spectee」)は、第三者割当増資および金融機関からの融資により、E2ラウンドの資金調達を実施したことをお知らせいたします。これにより、E2ラウンドの総額は16億円、累計調達額は36億円となりました。

今回調達した資金は、製造業向けサプライチェーン・リスク管理クラウド『Spectee SCR』の事業拡大およびプロダクト強化に充当します。本ラウンドの構成は、本年1月に発表したTIS株式会社および積水ハウス投資事業有限責任組合に加え、アスエネ株式会社、東芝デジタルソリューションズ株式会社への第三者割当増資、さらに商工中金からのプロパー融資、日本政策金融公庫からのベンチャーデットとなります。
■ サプライチェーンが直面する、かつてない「不確実」な時代
近年、製造業のサプライチェーンを取り巻く環境は、急激に不確実性を増しています。国際的な緊張による地政学リスクの高まり、気候変動に伴う自然災害の激甚化、特定の国・地域への依存による供給不安、さらには巧妙化するサイバー攻撃など。
まさに、企業活動の根幹を揺るがす予測不能な「複合的な危機」が襲っています。
■ 製造業が抱える2つの「見えない」課題
こうした状況下で、製造業が直面しているサプライチェーン・リスク管理の課題は、大きく2つあります。
・1つは、災害や地政学リスクなどの兆候や発生情報を、迅速に把握できていないこと。
・もう1つは、部品や原材料にまで連なる多層的なサプライチェーンの全体像を把握しきれていないことです。
「どこで何が起きているのか分からない」「影響がどこまで広がるのか判断できない」ーこの“見えない部分”こそが、企業にとって最大のリスク要因となっています。
■ 『Spectee SCR』が切り拓く、次世代のサプライチェーン・リスク管理
『Spectee SCR』は、Specteeがこれまで培ってきた世界トップクラスのリスク情報プラットフォームと、グローバルに広がるサプライチェーンの多層構造を可視化する「サプライヤー連携」機能(※)を組み合わせた、次世代型のサプライチェーン・リスク管理クラウドです。
災害・事故・地政学リスクなどをリアルタイムに検知し、その影響がどのサプライヤー拠点・どの部品に及ぶのかを即座に把握し、製造業が抱える2つの「見えない」課題を解決します。
さらに、『Spectee SCR』は、単なる「情報提供」にとどまらず、AIによるリスク予測や危機回避の示唆など、製造業が不確実な時代を乗り越えるための“意思決定の基盤”となり、企業の迅速な意思決定を支援します。
Specteeは今後も、サプライチェーン全体のレジリエンスを高め、社会と産業の持続的な成長を支えるインフラとなるべく、挑戦を続けてまいります。

(※)サプライヤー連携機能について詳しくはこちらのリリースをご確認ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000299.000016808.html
■『Spectee SCR』について
『Spectee SCR』は、サプライチェーンに影響を与えるあらゆる危機を瞬時に可視化するサプライチェーン・リスク管理サービスです。
SNS、気象データ、全世界のローカルニュース、地政学リスク情報など多様な情報をもとに、サプライヤー周辺で発生する危機をリアルタイムに検知。さらにサプライチェーンの全体像を可視化し、サプライヤー同士の繋がりや被害状況、部品や材料への影響、納期遅延の可能性などを迅速に把握することが可能になります。
『Spectee SCR』公式ページ
URL:https://spectee.co.jp/service/specteescr/
■株式会社Spectee / 代表取締役 CEO 村上 建治郎のコメント
昨今の中東情勢の緊迫化をはじめとする地政学リスクの高まりにより、製造業のサプライチェーンは、かつてなく複雑で予測困難な環境にさらされています。こうした時代において、企業が調達や生産を止めることなく競争力を維持・強化していくためには、サプライチェーン全体を可視化し、変化に対応できるレジリエンスを備えることが不可欠です。
Specteeは、AIを活用した「データ駆動型のレジリエンス社会」の実現を目指し、これまで国や自治体、多くの企業の皆様にサービスを提供してまいりました。そこで培った技術とノウハウを生かし、ブラックボックス化しやすい製造業のサプライチェーンをつなぎ、可視化し、リスクに対して柔軟に対応できる仕組みを実現していきます。
このたび、多くの投資家の皆様にご支援をいただけたことを、大変心強く感じています。このご期待に応えるべく、『Spectee SCR』を通じて、戦略的かつレジリエントなサプライチェーンマネジメントの実現に一層取り組んでまいります。
■E2ラウンド参加各社のコメント
・東芝デジタルソリューションズ株式会社 / 取締役常務 月野 浩氏のコメント
自然災害の深刻化や地政学リスクの高まりなど、サプライチェーンを取り巻く不確実性が増す中で、危機情報をリアルタイムに可視化するSpectee社の取り組みは重要性を一層増しています。
当社は2023年よりサプライチェーン・レジリエンス領域および気象データサービス領域で協業を進めてきましたが、今回の資金調達を機に連携を一層強化し、当社のサプライチェーンマネジメントの技術や知見と『Spectee SCR』のリスク情報プラットフォームを掛け合わせることで、お客様の迅速な意思決定とレジリエンス向上に貢献してまいります。
・アスエネ株式会社 / Founder 代表取締役CEO 西和田 浩平氏のコメント
この度、サプライチェーンのAI危機管理クラウドソフトウェアを提供するSpectee社に、アスエネとしては初の出資提携をさせていただけたこと、大変嬉しく思います。
直近でもイラン戦争やホルムズ海峡封鎖によりサプライチェーンのリスク管理や危機管理ニーズや課題が急増している中、Spectee社はサプライチェーンにおけるAI危機管理ソフトウェアとして課題を解決できます。また、アスエネのサプライチェーンESG評価クラウド「ASUENE Supply Chain」とSpectee社で、両者がお互いのホワイトラベルでのサービス提供およびデータ連携を行うことで、より一層、製造業などのお客様のサプライチェーンにおける課題解決に尽力してまいります。
・TIS株式会社 / ソーシャルイノベーション事業部 インキュベーションセンター フェロー 山岸 功昇氏のコメント
昨今、気候変動に伴う自然災害の激甚化など、予測困難なリスクが頻発しており、リスクマネジメントの重要性は年々高まっております。こうした中、リスクに関する情報は都市部に集中する傾向にありますが、同社はSNSや全国各地のカメラ情報など多様なデータソースを活用し、日本全国のリスク情報をリアルタイムで可視化するとともに、迅速かつ的確な意思決定を支援しており、高い評価を得ています。
当社は、日本有数のレジリエンス・テック・スタートアップである同社との連携を通じて、当社が取り組んでいる4大社会課題の一つである「都市への集中」および「地方の衰退」の解決に向け、取り組みを一層推進してまいります。
・株式会社商工組合中央金庫 / スタートアップ営業部 部長 髙橋 幸一氏のコメント
商工中金は、Specteeさまが掲げる「データ駆動型のレジリエンス社会の実現」というパーパスに深く共感し、同社がレジリエンス領域のトップランナーとして国内外でさらなる成長を遂げられることを期待して、このたび、ファイナンスを対応させていただきました。
主力サービスである『Spectee Pro』は順調な成長を続けており、民間企業や報道機関、自治体において、事故・災害発生時の第一報を担う情報基盤として確固たる評価を獲得されています。
さらに、『Spectee SCR』や『スマートリスク管理』といった新たなサービスについても、複雑化・高度化する企業のサプライチェーンリスク管理において、今後ますます欠かせない存在になるものと確信しております。
商工中金は、今後もSpecteeさまの挑戦と持続的な成長を、総力を挙げて全力でサポートしてまいります。
■ 株式会社Spectee(スペクティ)について
Specteeは、レジリエンス領域においてAIを活用したSaaSを提供するスタートアップです。「危機を可視化する」をミッションに、SNS情報や気象データ、人工衛星、自動車プローブデータなど多様なデータを活用し、世界中で発生する災害や危機をリアルタイムに収集・解析しています。
防災・BCP対応、サプライチェーン・リスク管理を目的に導入が進み、2024年7月には契約数1,000を突破。国内外の多くの企業や官公庁・自治体から支持されています。
<会社概要>
本社:〒102-0076 東京都千代田区五番町 12-3 五番町YSビル
代表者:代表取締役 CEO 村上 建治郎
公式サイト:https://spectee.co.jp
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