- 民間企業
豊田合成株式会社様
国内外数千社にわたる取引先のリスクをスピーディに把握
導入前の課題、導入のきっかけ
数千社の取引先管理の効率化が各部署の共通課題

当社は車のハンドル、エアバッグなどのセーフティーシステム製品、コンソールボックス、ラジエターグリルなどの内外装製品、フューエルホース、エンジンカバーなどの機能部品、ウェザストリップなどのシーリング製品を生産し提供する輸送機器メーカーです。また、自動車以外の製品の企画・販売も行っています。関係する取引先は幅広く2次以降も含めると国内外合わせて数千社にもわたります。そのため、サプライチェーン上のリスクや異常などの災害情報を正確かつ迅速に入手し対応することが求められます。
以前は災害が発生した際、各種報道から情報を入手して対応していたため、情報展開と関係先の把握に苦労していました。また、夜間および休日には、平日以上に時間を要していました。
解決策を模索している中で「Spectee Pro」を知り、取引先を事前に登録すれば、災害が発生したエリアに取引先が存在する場合は、瞬時に通知が届くことに非常に魅力を感じました。通知機能に加えて、地震の場合は震度5弱以上、水害の場合は気象庁の警戒レベル5、火災の場合は100m圏内など、災害のレベルや発生場所からの距離を抽出条件として設定・変更ができることも、社内で評価されたポイントでした。一定期間、関係部署で試行を行った結果、「これは使える!」との感触を得て導入に踏み切りました。
Spectee Pro 活用例(シーン)
能登半島地震でも取引先の被災状況を可視化
2024年元日に発生した能登半島地震の際は、社員が休暇中であったにもかかわらず、「Spectee Pro」を通じて、取引先の被害状況を迅速に把握することができました。発生1分後に地震情報と震度5弱以上の地域にある対象取引先の通知が届いたことで、1時間後には90件以上の取引先の周辺地域に関する画像や動画を確認でき、被害状況を把握できました。これにより、的確に初動対応ができたことは大きな成果でした。
海外リスクに関する情報を迅速に入手
「Spectee Pro」は気象情報のほか、テロ等の海外危機情報を各種報道よりも迅速に入手することができます。入手した情報を分析し、海外拠点と情報共有する時間も速くなりました。
今後の展望
南海トラフ地震などの大規模災害に備え、災害時の初動対応をより迅速に

「Spectee Pro」の導入により、情報収集から社内展開、災害リスクの影響懸念のある登録拠点の情報授受、情報共有のシステムは構築できています。 今後は拠点登録の拡充を進め、災害時の初動対応をより強化していきます。
※2025年4月9日掲載