防災テックベンチャーの株式会社Spectee(東京都千代田区、代表取締役:村上建治郎、以下「スペクティ」)は、提供するAI自動音声システム『AIアナウンサー「荒木ゆい」』を活用した音声案内システムが、神戸市の防災行政無線で導入されることが決まりましたので報告いたします。
【背景】
神戸市では、災害発生時にすみやかに避難情報などを伝達するため、平成24年度からデジタル防災行政無線を海岸部や河川部、緊急避難場所など災害発生時における重要箇所に設置しています。今回は、より効率的・効果的な情報発信を行うため、防災行政無線の操作卓を更新するとともに、AIによる音声合成システムの導入を行いました。
【災害発生時、外部からの防災行政無線の設定が可能に】
これまで防災行政無線は、市役所内の操作卓にて担当者が読み上げる必要性がありましたが、AIアナウンサー「荒木ゆい」の導入により、インターネット環境があればどこからでも防災行政無線の放送が可能になります。また、災害発生時には、すみやかな情報伝達が求められる中、AIアナウンサー「荒木ゆい」を活用することで、防災行政無線の放送に慣れていない職員でも簡単な操作で文章の作成や放送設定を行うことができ、これまでより効率的かつ効果的な放送が可能となります。
【AIアナウンサーの災害活用】
東日本大震災時には南三陸町で当時24歳の職員が、防災無線で避難を呼び掛け、最終的に津波にのまれて亡くなるというような悲劇もありました。災害発生時は、職員の方も被災者となり、安全な場所に避難する必要があります。AIアナウンサーの活用により、外部からの防災行政無線の放送や、ドローンを活用した避難誘導も可能になり、より安全な災害対応ができると考えます。
[神戸市×スペクティ スピーカーを搭載したドローンが、AIアナウンサーの技術を活用し避難を多言語にて呼びかけ]
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000016808.html/
■AIアナウンサー「荒木ゆい」について
AIアナウンサー「荒木ゆい」は、人工知能を活用して、人に近い自然な発音やアクセント、イントネーションを習得し、ニュース等の原稿を自動で読み上げるバーチャル・アナウンサーです。これまでにテレビやラジオ、商業施設の館内放送などで採用され、あらゆる場面で活躍の場を広げています。
■Spectee(スペクティ)について
スペクティは、「危機を可視化する」をミッションに、SNSや気象データ、カーナビ情報や道路カメラなどのデータから災害・リスク情報を解析し、被害状況の可視化や予測を行っています。
国内トップシェアを誇るAI危機管理ソリューション『Spectee Pro』は、災害や事故などのリスク情報をリアルタイムに配信するほか、SNSや河川・道路カメラ、カーナビ情報、人工衛星データなどをもとにAIで被害のシミュレーションや予測などさまざまな角度から被害状況を”可視化”することで、自治体の災害対応や企業の危機管理、物流やサプライチェーンのリスク管理などの目的に導入が進んでいます。
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