能登半島地震でも活躍!防災テックベンチャーが世界を変える~スタートアップが挑む防災の新機軸~【2024年9月24日開催】

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防災・危機管理に関するソリューションを提供するスペクティでは、毎月様々なトピックを取り上げてWebセミナーを開催しています。2024年9月24日には「能登半島地震でも活躍!防災テックベンチャーが世界を変える~スタートアップが挑む防災の新機軸~」と題し、Specteeの最新テクノロジーと、能登半島地震での活用事例を紹介するセミナーをお届けしました。本レポートではその抜粋をお伝えします。

 

❶「Spectee Pro」の最新テクノロジーが“危機を可視化”する

昨今、異常気象の影響で世界中で自然災害が激化しており、日本でも地震や台風などの災害が増えています。また、大規模なサイバー攻撃やシステム障害、さらには戦争やテロなど、様々なリスクに備えなければなりません。Specteeは「世界中で発生する危機を可視化する」をミッションに掲げ、現在『Spectee Pro』と『Spectee SCR』の2つのサービスを提供しています。「発生から一分で被害状況が分かる」をコンセプトに、様々なデータをリアルタイムで収集・解析し、リスク状況を即座に通知、被害を予測します。

SNSの情報活用で気になるのはデマやフェイク情報ですが、SpecteeではSNSからの情報を、画像解析や自然言語解析の技術を用いて厳密にチェックし、さらには専門のチームによる確認作業を経た上で配信しています。また、トヨタ自動車のプローブデータも活用し、渋滞情報や、災害発生時に通行可能/不可能な道路情報も提供しています。

さらにSpecteeでは大雨による浸水範囲と浸水深を推定する「リアルタイム浸水推定」も提供しています。これは、SNS情報や地形データ、降水量データを使い、画像解析技術で浸水のエリアと深さを特定し、地図上に表示するものです。インフラ、製造業、飲食チェーンなど、様々な企業が拠点の被害状況を把握するために活用しています。また、河川の氾濫エリアとタイミングをAIで予測する「河川水位予測」もサービス提供準備中です。

❷能登半島地震では、『Spectee Pro』の活用で迅速な対応が可能に

製薬・ヘルスケア関連の大手企業は、『Spectee Pro』の情報を元に、能登半島地震発生後すぐに被災エリア内にある取引先8社の状況把握に成功しました。

『Spectee Pro』には、予めサプライヤーや自社工場などの拠点を登録する機能があります。また、その拠点が被災すると担当者にメールで通知する機能や、登録拠点に対して被災状況を確認するアンケートを送付する機能も搭載しています。被災拠点の近くにある道路や河川のカメラ映像も確認可能で、この事例では津波警報のエリア内にあった拠点の状況を、実際のカメラ映像で確認しています。

さらに通行可能な道路情報なども確認し、地震発生翌日の午前中には被害の全体像を把握、その翌日には最終レポートを役員に提出できたとのことです。通常であれば状況把握だけで1週間以上はかかるところ、『Spectee Pro』の活用により、このような迅速な対応が可能となりました。

この事例も示している通り、SpecteeはSNSのみならず、多角的な情報を扱っています。『Spectee Pro』の契約数は今年1000を突破し、トライアルを含めると全都道府県の自治体に導入されています。引き続き、多くの企業や自治体にご活用いただき、リスクマネジメントとレジリエンスの強化に貢献してまいります。

(要約:井垣 麻美子)
Oct 23, 2024


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信頼できる危機管理情報サービスとして続々導入決定!

スペクティが提供するAI防災危機管理情報サービス『Spectee Pro』https://spectee.co.jp/feature/)は、多くの官公庁・自治体、民間企業、報道機関で活用されており、抜群の速報性・正確性・網羅性で、危機発生時の被害状況などをどこよりも速く、正確に把握することが可能です。

また、『Spectee SCR』https://spectee.co.jp/service/specteescr/)はサプライチェーンに影響を与える危機を瞬時に可視化し、SNS・気象データ・地政学リスク情報など様々な情報をもとに、インシデント発生による危機をリアルタイムで覚知し、生産への影響や納期の遅れ等を迅速に把握することができます。

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