社会のレジリエンスを高め、
持続可能な世界の実現へ
2011年3月に発生した東日本大震災、その直後から定期的にボランティアスタッフとして被災地を訪れていました。その際、マスメディアが発信する情報と現地のリアルな状況とのギャップを目の当たりにしました。被災地の「リアル」をどうすれば正しく伝えられるか。
その思いから、現地の「本音(つぶやき)」、つまりSNSをリアルタイムに解析し、「今」起きていることを「より正確に」世界へ届けることができるサービスの開発をはじめました。
そして2014年、AIを活用した防災・危機管理ソリューション『Spectee』のテスト版をリリースした直後の同年3月、首都高速道路・渋谷線で大規模な火災が発生、その状況がSNSでリアルタイムで速報されました。『Spectee』の有効性を実感した出来事でした。
2020年3月にリリースした『Spectee Pro』は、SNSだけではなく河川や道路カメラ映像、気象情報、人工衛星が画像データ、自動車プローブデータなど、様々な情報を収集・解析し、地図と連動して表示することで被害状況やリスク予測などをひと目でわかりやすく表示します。現在では、報道機関から鉄道、電力、通信、高速道路といった社会のインフラを担う企業や、製造業などのサプラチェーンのリスク管理、物流企業の遅延リスク管理など、企業のBCP(事業継続計画)やリスクマネジメントの最前線を担うソリューションとして活用されています。
新たな取り組みとして、SNS投稿された水害の画像から降水量や地形のデータを組み合わせリアルタイムで「浸水推定図」を再現する技術や、人工衛星を使用して人やカメラのない山間部などの状況を瞬時に、そして俯瞰的に把握できる仕組みなどを構築。災害をリアルタイムに可視化するだけでなく、その先にどう被害が拡大するかを「予測」する技術の開発を進めています。災害列島・日本のスタートアップが開発した革新的なAI×防災ソリューションとして世界でも活用されるサービスを目指していきます。
社会の危機への対応力(レジリエンス)を高め、
持続可能な世界の実現に貢献していきます