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愛知県豊橋市

迅速に、正確に、必要な情報を収集、災害時の意思決定がスムーズに

導入前の課題、導入のきっかけ

東日本台風で威力を発揮、災害発生時に迅速かつ正確に情報を収集


豊橋市は、海や山に囲まれ、一級河川の豊川をはじめとして複数の河川があり、自然に恵まれた住みやすい環境です。一方で、これらの環境から洪水や土砂災害の恐れがある地域です。 令和6年(2023年)6月の大雨では、道路や農地などに浸水被害が発生しました。また、竜巻も発生しやすく、平成11年(1999年)に発生した竜巻は人的、物的に大きな被害をもたらしました。

災害時には、市民の安全確保のための注意喚起や避難に係る情報配信から人命救助や道路・橋梁などの応急復旧まで、幅広い対応が必要となります。 災害対応を迅速かつ正確に行うためには、より多くの情報を収集する必要がありますが、これまで職員の巡回や市民からの電話による通報など限られた手段しかなく、課題だと感じていました。


そのような中、総務省消防庁に出向していた職員から、消防庁が使っていたSNSへの投稿情報を活用して、リアルタイムで情報収集ができる『Spectee Pro』の話を聞き、 早速トライアルを開始しました。 トライアル期間中に発生した東日本台風(令和元年台風第19号)の災害対応において、『Spectee Pro』が大いに活用でき、有効なツールであることを実感したため、正式に導入しました。

Spectee Pro 活用例(シーン)

東日本台風で、台風通過エリアの状況を的確に把握することで意思決定に活用

トライアル期間中に発生したのが令和元年(2019年)の東日本台風でした。豊橋市は海に面しており、過去には暴風雨に加えて高潮被害が発生したこともあります。 東日本台風が東海地方に接近する時間帯は、大潮の満潮ということもあり、緊迫した状況が続いていました。 災害対策本部室の大きなモニターに映し出した『Spectee Pro』にあがっている、台風が通過した地域における動画等の被災状況の映像は、市がとるべき対応策の検討や意思決定にとても参考になりました。

協定を結ぶ自治体への支援もスムーズに

東日本台風では、豊橋市は幸いにも大きな被害は出ませんでしたが、その後も『Spectee Pro』での情報収集を継続したところ、災害時の応援協定を結んでいる長野市の被害が大きいことが確認できました。 速やかに長野市に対する支援方法を検討し、豊橋市の災害対応が落ち着いた日の正午に支援物資の輸送を開始し、その翌日には職員が支援調整に向かうことができました。

Spectee Pro 導入後の効果

どの地域でどのような被害が発生しているかリアルタイムに把握

令和5年(2023年)6月の線状降水帯発生による、観測史上最大の降雨の際は、豊橋市の一級河川豊川沿いの3つの霞提地区の冠水や市内を流れる河川が越水したほか、 市内のいたるところで浸水被害がありましたが、『Spectee Pro』で配信される200件以上の動画や写真から冠水・内水氾濫などの状況や車の水没、マンホールから水柱が上がる様子など、 どの地域でどんな被害が出ているのかを迅速に把握することができました。

深夜でも近隣自治体の被害状況を確認

その後も大雨は降り続け、深夜には隣接する豊川市で大規模な道路冠水の被害が発生し、国道1号線では多くの車が水没しました。国道1号線は豊橋市につながっているため、市内でも広範囲に渋滞が発生しました 深夜の時間帯であったため、メディアでの報道はなく、近隣自治体に対して現況確認することもできませんでしたが、『Spectee Pro』で配信される市民からのSNS投稿を通じて状況を確認できることはとても心強いと感じました。

今後の展望

迅速な災害対応に継続的に活用したい

私たちのチームの役割は災害時に、市が判断できる情報をそろえることです。 その為には、有事の際『いかに迅速に、正確に、必要な情報を収集し、関係各所と共有できるか』がポイントになります。 今後も継続して『Spectee Pro』などのDXを活用した訓練や研修、マニュアルの整備を行い大規模災害時の迅速な災害対応に活かしていきたいと思います。

資料ではSpectee Proの特徴や仕組みの他、料金表をまとめております

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