レポート

【速報】SNSに見る、イランによるイスラエル攻撃

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2024年4月1日にシリア・アラブ共和国の首都ダマスカスにあるイラン大使館領事館別館がイスラエル国防軍によって空爆を受けたことに対し、イラン政府は報復を行う宣言をし、緊張が高まっていました。4月13日にはイランの軍隊組織である「革命防衛隊」が、イスラエル人がオーナーの海運会社のコンテナ船をヘリコプターで急襲し、拿捕するという事件が発生しましたが、それに次いで本日の日本時間早朝、イランはミサイルやドローンによるイスラエル本土の攻撃に踏み切りました。

以下に、弊社スペクティがSNSで確認した攻撃発生前からの動きを速報として共有させていただきます。今回のイランの攻撃によってイスラエルが甚大な被害を受け、それに対する報復に出るとなると、状況はエスカレートしてしまいます。イスラエルは、 親イランのシーア派組織であるパレスチナの「ハマス」、レバノンの「ヒズボラ」、イエメンの「フーシ派」との戦闘・衝突に加えて、本国イランとの本格的な戦争に入ることになり、一気に中東の情勢は混迷の一途を辿るでしょう。そこに西側諸国のリソースも費やされることになると、ロシア・ウクライナ戦争の行方にも影響が出ることは必至です。「第5次中東戦争」に突入していかないことを祈りつつ、情勢を見守っていきたいと思います。


我々スペクティが捉えていた攻撃開始の予兆はこの空域閉鎖でした。昨日から10日間の長期に渡り、
軍用機や特別なフライトを除き、首都テヘランの上空での飛行が制限されました。

その後、日本時間4:49頃、イラクを越えてイスラエル方面に飛んでいくドローンの姿がとらえられました。

中東メディアによる、ミサイル発射時とされる映像。

イスラエルによる迎撃の様子。

エルサレムから見上げた空の様子。
爆発音が聞こえたとの情報もあり、一部は着弾しているものと思われます。

エルサレムの「神殿の丘」にあるイスラム教第3の聖地「岩のドーム」の上をミサイルが飛び交う様子。
象徴的な映像となっています。

現在、イラク・シリア・レバノンは空域を閉鎖しており、
民間の飛行機はイスラエルとイランの間の空を避けて飛行している状況です。

イスラエルのネタニヤフ首相とアメリカのバイデン大統領が電話会談を
行っているという情報も入っており、今後の動きに注目が必要です。

2024年4月14日 10:10現在

(根来 諭)
April 14, 2024


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