【Webセミナー】物流・小売り業界向け AIを活用した「物流DX」【2022年7月12日開催】

2022.08.24

危機管理
セミナー
レジリエンス
サプライチェーン

2022年7月12日、スペクティはゼンリンデータコムと共同で、「物流・小売り業界向けAIを活用した物流DX」と題するWebセミナーを開催させていただきました。本レポートではその内容を抜粋してお届けします。

ゼンリンデータコム

ゼンリンデータコムはコンシューマ事業/パートナー事業/IoT事業/オートモーティブ事業に取り組んでおり、強みとしているのが、人の目と最新デジタル計測機器を使って全国一律の情報を収集・整備した高精度な地図情報です。

これに基づき、運送・配送業務を効率化するコンテンツとして「住宅地図データ」「道路ネットワークデータ」「大型車規制情報」「建物到着地点情報」などを提供しています。例えば、「大型車規制情報」は、経験の浅いドライバーの助けとなる安心安全なルート誘導と誤った経路選択によるトラブルの防止、「建物到着地点情報」は目的地付近での効率的な移動の支援とDoor to Doorでの現実的な移動時間の算出を実現しています。顧客の安心安全で効率的な業務遂行を支援するものです。

今日のセミナーで紹介するのは、「ZENRINロジスティクスサービス」です。

物流の対象領域としては、メーカーや卸からの輸送、小売りでの倉庫・店舗や最終消費者への配達までをカバーしています。紙運用・属人判断だった導入前と比べて、本サービス導入後にはデジタル運用・システムでの最適な判断を実現します。

活用事例をいくつかご紹介します。

自動車用部品配送（3PL）

提供サービス：配車計画
ディーラーへの自動車部品の配送において、配車業務の属人化解消と配車時間の短縮を実現。客観的な情報をもとに最適化された計画を作成することができるようになり、配車計画の必要時間を約３時間から数十分に短縮できた。

食料品の店舗配送

提供サービス：配車計画
配車クオリティを均一化でき、車両台数の削減・配車作業時間の短縮を実現。繁忙期もあらかじめ車両不足や未配件数の資産が可能となり、庸車手配に余裕ができて予算管理が容易となった。

ネットスーパーの「個人宅配」

提供サービス：ナビゲーションアプリ（住宅地図あり）
導入企業側の業務アプリと連携をして、ゼンリンの高鮮度・高精度な地図情報を利用したルート案内を実現し、効率の良い配達を行うことができるようになった。

「配車計画」を利用するには、初期設定後、①日々の注文データ、②訪問先データ、③車型データ、④車両データ、の４つのデータを準備すれば、配車計画を作成し、帳票に出力するこができるようになります。保有しているデータをもとに配車シミュレーションを試行したり、その後１か月程度のお試し利用も可能ですので、ご興味ある方はご連絡をください。

スペクティ

現在、物流やサプライチェーンにおけるリスクについて注目が集まっています。リスクがは多様化し、世界中で増加する自然災害や、サイバー攻撃やシステム障害のリスク、ウクライナ危機に代表されるような地政学リスクや、新型コロナウイルスのパンデミックによるサプライチェーンの途絶など、多くの危機事象が発生して物流を阻害するケースが多発しています。

Spectee Proは、SNSへ投稿された情報をはじめとして、気象データやその他公共のデータ、交通・物流データなどを収集・解析し、危機事象の発生を即時に顧客に提供するとともに、様々なリスクを可視化。多くの物流企業やサプライチェーンを持つ企業に導入いただいています。