【速報】SNSに見る、セブ島を襲ったM6.9の地震

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2025年9月30日午後11時ごろ(日本時間)、フィリピン中部のセブ島沖を震源とするマグニチュード6.9の強い地震が発生しました。この地震により、セブ島北部を中心に建物の倒壊や地滑りなど甚大な被害が出ており、少なくとも69人が死亡、100人以上が負傷しているとのことです。子供の犠牲者もいるとのことで、大変痛ましい災害となってしまいました。

この地震の発信源はフィリピン・セブ州ボゴ市の北東沖、震源の深さは約10km、マグニチュードは6.9(米地質調査所による)となっています。被害はセブ島北部に集中しており、地元当局によると死傷者の多くはボゴ市やサンレミジオ町などで確認されています。多くの家屋や教会、商業施設が倒壊し、特に歴史的な教会の一部が崩落するなどの被害が報告されています。また、インフラへの影響も多大で、路や橋の損壊が複数箇所で確認されているほか、広範囲で停電や通信障害が発生しています。セブ州は非常事態を宣言し、救助隊が倒壊した建物の下に取り残された人々の捜索救助活動を続けています。なお、在セブ日本国総領事館によると、これまでに日本人が被害に遭ったという情報はないとのことです。

セブ島は日本にとって、観光・語学・産業の三つの側面で重要な場所になっています。観光地としては美しい海が多くの日本人観光客をひきつけており、教育面では安価な英語語学留学先として人気です。さらに、多くの日本製造業が生産拠点を置くなど、経済的な結びつきも非常に強い場所となっています。スペクティはフィリピンにおいて本格的にサービスを立ち上げており、既にセブ市、ラプラプ市、マンダウエ市などの自治体には導入が進んでいます。現在は救助や復旧対応に追われている防災担当者とは後日コミュニケーションを取り、フィードバックを受けてSpectee Proをさらに進化させていきたいと思います。

最後にスペクティがSNSで確認した被害の様子を、ごく一部となりますがご紹介します。


❶セブ島の最北部ポブラチオンでは橋が一部損壊

❷同じくポブラチオンにある歴史的なカトリック教会「サンタ・ロサ・デ・リマ教会」が崩壊

❸ボゴ市プランバト地区にある「ヨランダ・ビレッジ」で壊滅的被害

❹ボゴ市ではマクドナルドの建物が損壊

❺コンソラチオンのショッピングモールでは火災も発生

❻IT企業やアウトソーシング企業が多く入るCebu IT Parkで避難する人々

❼高級ホテルで人々がパニックに陥っている様子

❽セブシティのカジノでは天井が抜け落ちた

❾ピナマンガハンの山中では大規模な落石が発生

2025年10月2日 8:30現在

(根来 諭)
October 2, 2025

 

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スペクティが提供するAI防災危機管理情報サービス『Spectee Pro』https://spectee.co.jp/feature/)は、多くの官公庁・自治体、民間企業、報道機関で活用されており、抜群の速報性・正確性・網羅性で、危機発生時の被害状況などをどこよりも速く、正確に把握することが可能です。

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