【速報】SNSに見る、トルコ南東部を襲った地震

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日本時間の2月6日10時17分頃(現地時間早朝4時17分頃)、トルコ共和国の南東部を震源地とする大きな地震がありました。地震の規模はマグニチュード7.8と推定されています。この地震による津波の心配はないとのことです。

下はUSGS(アメリカ地質学研究所)の画面をキャプチャしたものですが、震源地は内陸部、また余震と見られる地震も多発しており、この直下型地震による大きな被害が出ているもようです。震源に一番近い都市は「ガズィアンテプ」。人口100万人を擁し、シリア国境に近いことから難民も多く暮らしている場所です。

(出典:Latest Earthquake – USGS)

今回の地震は、トルコ南東部にある「東アナトリア断層」の近くで発生したと見られています。この断層は、アナトリアプレートとアラビアプレートの境目に位置しています。トルコは日本と同じように複数のプレート(前述2つに加えてユーラシアプレート、エーゲ海プレート、アフリカプレート)の境界に位置することから、これまでも度々大きな地震に見舞われています。

弊社SpecteeがSNSで確認した被害の状況のうちいくつかを地図上にプロットしてみました。赤い★印が震源です。朝を迎えてより状況がはっきりしてくると思いますが、救助活動で被害が最小限に済むよう祈っております。(2月6日13:13 JST)


(画像出典:Google)

❶シャンルウルファ県に位置するBahçelievlerという街の様子。建物が完全に倒壊しています。

❷ディヤルバクル県のNisanという街。明け方にも関わらず人々が表に出てきています。

❸ディヤルバクル県で7~8階建ての集合住宅が倒壊。
詳細は確認できていませんが、トヨタのサービス施設の隣接する場所とのことです。

❹カフラマンマラシュ県では地震の影響でパイプラインが爆発したとの情報。

❺マラティヤ県のTevfik Temelliという通り沿い。瓦礫の山となっています。

❻ガズィアンテプ県、震源にほど近いNurdağıという街の様子。

❼シャンルウルファ県Veysel Karani、瓦礫の下敷きになった人が救助を待っているとの情報。

❽アダナ県での倒壊現場。人々が手で瓦礫を掘り起こしています。

❾シリア北部、ユーフラテス川沿いのジャラーブルスでも大きな被害が。

❿中東屈指の大都市・レバノンのベイルート、Nabaaという地区の様子。

(根来 諭)
February 06, 2023

参考情報

Latest Earthquakes (USGS)
https://earthquake.usgs.gov/earthquakes/map/


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