レポート

さらに普及が進むSNSと、防災・危機管理への活用

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スペクティは、リアルタイム危機管理サービス『Spectee Pro』を通じて、SNSに投稿された情報をAIを活用して解析し、「どこで何が起きているのか」を日々顧客に配信しています。SNSがなかった時代には、報道機関のカメラが入って初めて現場の画像を見ることができたわけですが、現在は普及したスマートフォンのカメラを通じて、リアルタイムで情報が画像とともに伝わるという点で、情報伝達に一つの革命的な変化が起きたと言えるでしょう。

そのSNSですが、今年に入ってから”音声版Twitter”とも言われるClubhouseが話題になるなど、その普及がますます進んでいると感じます。ソーシャル・メディア関連企業のWe Are SocialとHootSuiteが毎年共同で制作し、発表している「DIGITAL 2021 Global Overview Report」をもとに、世界におけるSNSの普及状況を見てみましょう。


世界のSNSユーザーの数はここ数年で急増しており、2021年時点で42億人と、5年前の1.8倍になっています。これは世界人口78億人の半分以上、53%にあたりますが、比較的廉価なスマートフォンが普及し、先進国以外での利用者が増えたことがこの傾向に拍車をかけたものと考えられます。また、1日でのSNSの利用時間も伸び続け、2020年第三四半期時点で2時間25分となっています。

2020年から2021年にかけてSNSを利用する人が約5億人増加したということは、年成長率は13%、毎日130万人が新たにSNSを使い始めている計算になります。ますます世界の人々にとって、生活に欠かせないものになってきていると言えるでしょう。

次にSNSを利用する目的を見てみます。

純粋に面白いコンテンツを見るため、特定の人やイベントをフォローするためなど、色々な用途が挙げられていますが、最も多かったのは「ニュースや現在起きていることを知るため」とあり、リアルタイムの情報収集のツールとしてもSNSが活用されていることが見て取れます。

次に日本の状況を、ICT総研の「2020年度 SNS利用動向に関する調査」から見てみます。

日本も利用者の増加が続いていますが、ここ2~3年の伸び率は少し鈍化しているように見受けられます。また、利用するSNSの種類では、LINEが圧倒的な普及率を誇り、国民のインフラとなっていることがわかります。その後はTwitter、Instagram、Youtube、Facebookの順で続きます。

こうしたSNSのシェアは国によって大きく異なり、米国は日本と同じくTwitterが高いシェアを持っていますが、例えばドイツではFacebook、Instagramの方がより多く使われています。また、ロシアはVKontakte(フコンタクテ)が圧倒的なシェアを持ち、中国はご存知の通り西側のサービスは制限を受けているためにLINEに相当するWeChatというサービスや、中国版Twitterと言われるWeibo(ウェイボー)が広く使われています。

このように、国内でも世界でもますますSNSは人々の生活に浸透しており、SNSを介した情報の収集や発信の量は今後も増えていくと考えられます。


しかし、SNSの情報の取り扱いには注意が必要となります。その利点と欠点は、まさに東京都江戸川区のホームページにおいて端的に指摘されています。

利点としては、タイムラグなしに、現在起きている事象に関する情報を収集することができます。 しかし一方で、自治体の防災担当や企業の危機管理担当は、災害という非常事態下においてあまりに多すぎる情報を受け取ってもさばききれず、またその中に虚偽の情報が含まれている懸念もぬぐいきれません。

こうした懸念を払拭し、現場でSNS方法を使うためのソリューションが必要・・・これが『Spectee Pro』が現在多くのお客様に受け入れられ、防災・危機管理の分野で活用されている背景となります。

内閣官房がまとめた「災害対応におけるSNSガイドブック」においても、SNS情報を上手に活用することによって、より効果的な災害対応を行う方針が謳われています。もはやSNS情報は「活用するか否か」ではなく、「いかに効果的に活用するか」というフェーズに達していると言う事ができるでしょう。スペクティはそのお手伝いをさせていただきたいと考えています。




信頼できる危機管理情報サービスとして続々導入決定!

スペクティが提供するリアルタイム危機管理情報サービス『Spectee Pro』(<https://spectee.co.jp/feature/)は、多くの官公庁・自治体、民間企業、報道機関で活用されており、抜群の速報性、正確性、網羅性で、「危機発生時の被害状況などをどこよりも速く、正確に把握すること」が可能です。AIを活用して情報解析、TwitterやFacebookなどのSNSに投稿された情報から、自然災害や火災、事故などの緊急性の高い情報、感染症に関する情報など、100以上の事象を、市区町村、空港や駅、商業施設、観光地周辺といった対象と組み合わせて、「どこで何が起きているか」をリアルタイムに確認できます。

(リアルタイム危機管理情報サービス『Spectee Pro』)

(根来 諭)
February 10, 2021

参考情報

DIGITAL 2021 Global Overview Report (We Are Social / Hootsuite)
https://wearesocial.com/blog/2021/01/digital-2021-the-latest-insights-into-the-state-of-digital#

2020年度 SNS利用動向に関する調査(ICT総研)
https://ictr.co.jp/report/20200729.html

江戸川区ホームページ「防災・安全」
https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e004/kuseijoho/kohokocho/goiken/iken_kaitou/bosai/10.html

災害対応における SNS 活用ガイドブック 平成 29 年 3 月(内閣官房 IT総合戦略室)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/senmon_bunka/pdf/h2903guidebook.pdf


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