ゴールデンウィーク真っ只中の5月5日14時42分頃、石川県能登半島の深さ10kmを震源とする、マグニチュード6.3の地震が発生しました。この地震で石川県珠洲市で震度6強を観測。石川県能登町で震度5強、輪島市で震度5弱、金沢市などで震度4を記録しました。また、東北から近畿の広範囲で揺れが確認され、大阪市阿倍野区にある高層ビル「あべのハルカス」ではエレベーターが緊急停止する影響が出ました。現時点（5月5日23時10分）で人的被害としては、屋根を修理中だった珠洲市の60代の男性1人が転落して死亡。また同市内で21人が怪我をしたとのこと。その他地域でも若干名の怪我人が出ているもようです。それほどマグニチュードの大きな地震ではありませんが、震源が浅いために震度が大きくなったものと思われます。

能登地方では2020年12月ごろから群発地震が続いています。その要因は明らかにはなっていませんが、ひとつの仮説として、このエリアに沈み込んでいる太平洋プレートから水が染み出し、その水が上昇して断層の隙間に水が入りこむことで滑りやすくなっているとするものがあります。余震が続いていますが、今後も群発地震が続く可能性は高く、引き続きの注意が必要です。直近では、明日5月6日から7日にかけて強い雨が降る予報があるため、土砂災害に警戒することが大切です。

弊社スペクティがSNSで確認した被害の状況のうち、いくつかを地図上にプロットしてみました。赤い★印が震源です。また、右は最大震度6強のあとに現時点（5月5日23時10分）まで続いている地震のリストです。被害に遭われた方々にお見舞い申し上げるとともに、復旧がスムースに進むことを祈念いたします。

(根来 諭)
May 05, 2023

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